ハブミニ+温湿度計+タッチスイッチ=ハブ2
SwitchBotのハブミニを使って約1年。SwitchBotからハブ2が発売されるという情報が出てから心待ちにしていましたが、2023年3月24日(金)についに販売され、即日ゲットしました。ハブミニからの進化点を中心にレビューします。
温湿度計はコードに一体化
ハブ2の箱を開けて入っているのは、「マニュアル」「本体」「電源ケーブル(温湿度計付)」「ACアダプター」「固定用両面テープ」といったところです。特徴的なのは、電源ケーブルに「温湿度計」が付いていること。従来であれば、別に「SwitchBot 温湿度計」を買う必要がありました。
温湿度計を本体ではなく電源ケーブルに搭載したのは、本体の発熱に影響されないためとのことですが、既発売の温湿度計ではセンサー部分も内蔵されているので、本体の小型化のために採用した仕様ではないでしょうか?この仕様のため、ハブ2は必ず同梱ケーブルが届く範囲で設置しなければなりません。まぁ2m位あるので長さ的には十分かもしれませんが。
温湿度計はどこまで正確か?
ハブ2の上に別の部屋で使っていた「SwitchBot 温湿度計」を置いて10分程放置してみましたが、まるっきり同一の温湿度にはなりませんでした。ただ、長時間置いておくとかなり近い値で落ち着いてきたので、このあたりは誤差の範囲かなと。(^_^;)
ハブ2も温湿度計も、アプリで「温湿度校正」が可能です。どうしても気になる場合は、かなり手間が必要ですが、校正をしてみるのも良いかもしれません。
タッチスイッチで機器を操作
ハブ2のもう一つの特長が、本体にタッチスイッチが付いたこと。「ON」「OFF」部分をタッチすると、初期値では温湿度の表示を「ON」「OFF」できますが、Switch Botと連携している機器の操作を割り当てることができます。
赤外線リモコンとして考えると、なるべく高いところに設置をしたいところですが、タッチスイッチを利用するのであれば、手が届く範囲で設置が必要です(^_^;)
なお、スイッチに割り当てるのはON・OFFというのに限らず、連携している機器で設定可能であれば何でも構いません。
ハブミニからの進化点まとめ
以上の2点がハブミニからの主な進化部分になりますが、見た目では分からない点もまとめると以下のとおりとなります。なお、詳細はメーカーHPをご覧ください。
- 温湿度計が搭載(センサー部分は電源ケーブル)され、ハブ2だけで室内の温湿度をモニター可能
- タッチスイッチが搭載され、Switch Bot登録機器を操作可能
- 本体の赤外線照射ユニットが7箇所(メイン1+補助6)に増強されており、送信範囲も 2 倍に強化
- 従来スマホアプリからのハブ操作はWiFi経由だったところ、Bluetoothでのハブ操作も可能に。これによりWiFiが途切れてもリモコン機能が利用可能
- 登録したエアコンリモコンと設定状態を同期(エアコンのリモコン操作→SwitchBotアプリに同期)
ハブ2がMatterに対応しました!
また、Matter対応学習リモコンも新発売です。
ハブ2を使えるようにする
セットアップはスマホで
私の場合、既にSwitchBot製品を多数使っているため、スマホのSwitchBotアプリからハブ2を追加することになります。
1.機器を登録するには、ハブ2の近くでアプリのホーム画面を開き、右上の「+」を押します。家の場合、既に色々登録されています(^_^;)
2.ハブ2が検出されるのでタップします。
3.ハブ2本体を操作して次へをタップします。
4.GPSを使った機能が搭載されているようで、位置情報へのアクセス権限を要求されます。直ぐに使える機能のようでもないですが、とりあえず許可します。
5.位置情報へのアクセスは「アプリの使用時のみ」を選択しました。感覚的には、スマホが自宅から離れた場合と自宅に近づいた場合に機器を操作することが可能になりそうですが...。
6.家のWiFiに接続します。いまだに5GHzには対応していないので、スマホが5GHz帯のWiFiに接続されていた場合、2.4GHzのネットワークに接続することが必要です。
7.ハブ2を分かりやすい名称にして、ルームも設定します。
家の場合、リビングのハブミニの置き換えで使用します。
8.この画面が出ればひとまず完了です。
WiFiの5GHzと2.4GHzの問題
Switch Botに限らず、WiFiを利用してインターネット経由で機器を操作できる製品が数多く販売されていますが、総じてWiFiの5GHzには対応せず、2.4GHzで接続する必要が出てきます。
この5GHzとか2.4GHzは、WiFiが利用する周波数帯です。5GHzの方がより高速で、また他の機器との電波干渉が少ないという利点があります。とはいえ、2.4GHzの方がより遠距離まで電波が届くという利点もあるので一概に5GHzの方が良いとも言い切れません。
無線LANルーターは、5GHzのみ対応という機種はなく、5GHzと2.4GHzの両方か、2.4GHzのみに対応(これは相当昔の機種)しています。2種類の電波を飛ばしているルーターの場合、どちらの周波数帯に接続しているかはスマホ等の機器が接続しているSSIDを調べます。SSIDとは無線LANルーターを識別するためのIDで、周波数帯ごとにSSIDが違います。一般的に、5GHz帯であればSSID内に「a」、2.4GHz帯であればSSID内に「g」または「b」という文字が付加されているはずです。
今回のセットアップをする場合、スマホが2.4GHz帯に接続していないとセットアップが完了できません。セットアップする前に、スマホのWiFi設定を確認し2.4GHz帯に接続しましょう。
このあと、ハブにリモコンなどの設定をしていきます
これでハブ2が使えるようになりました。次ページでは、ハブのタッチスイッチやリモコンとしての利用を設定していきます。