SwitchBotがMatterに対応したことで、ハブ2とAppleのHomePod miniを使用して家電を操作できるようになりました。これにより、スマートホームの操作がより簡単になり、快適な生活を送ることが期待できます。
今後はさらに多くのSwitchBotデバイスがMatterに対応することが期待され、日本国内のスマートホーム市場がさらに拡大する可能性があるといえます。
そもそもMatterとは?
2022年に策定された業界の統一規格で、今までA社が出したスマート家電はAlexaにしか対応しないというような制限がありましたが、Matterに対応した家電として開発すれば、AlexaでもSiriでもGoogleでも操作することが可能になります。
以下の記事が詳しいと思います。一読をおススメします!
SwitchBotとは?Matter対応の重要性
SwitchBot(スイッチボット)は、数多くのスマートホームデバイスを販売しており、SwitchBotハブ2がMatterに対応したことで、HomePod miniとiPhoneやiPadと連携し、さまざまな家電を操作することができるようになります。これは、スマート家電が機種依存から解放されるという大きな意味があるのです。ここでは、デバイスのQRコードや設定コードを使った接続方法やMatterでの操作方法などを、実践的に説明していきます。
SwitchBotハブ2のセットアップとHomePod mini、iPhoneとの連携方法
Matter対応に必要なもの
我が家の場合、既にEcho Dotなどを利用してAlexaによるスマートホームが構築されていました。では、Matter対応でiPhoneから直接機器操作ができるようになるか?といえばそのようなことはなく、iPhoneからの音声指示(Hey Siri!)を認識してハブ側に指示を流すため、結局HomePod miniが必要(HomePodまたはApple TV 4Kでも可)でした。なお、iPhoneとHomePodの連携はすぐにできるので今回割愛します。
ハブ2のMatterセットアップ手順
既に、Alexaと連携しているので、いったんペアリングモードにしてHomePod mini側でMatter機器と認識させます。なお、この操作を行っても、恐らくAlexa側もMatter対応機器(Echo Dot第4世代以降など)を使っていれば、影響ありません。
ここで気をつけたいのが接続するネットワーク。ハブ2などのスマート家電は、基本的に2.4GHz帯にしか対応しないので、設定するスマホはトラブルの元にならないよう、WiFiは2.4GHzに接続しておきましょう。
WiFiの5GHzと2.4GHzの問題
Switch Botに限らず、WiFiを利用してインターネット経由で機器を操作できる製品が数多く販売されていますが、総じてWiFiの5GHzには対応せず、2.4GHzで接続する必要が出てきます。
この5GHzとか2.4GHzは、WiFiが利用する周波数帯です。一昔前は、基本的に2.4GHzでWiFiに接続するのが主流でしたが、5GHzの方がより高速で、また他の機器との電波干渉が少ないという利点から今後主流になっていくと考えられます。とはいえ、2.4GHzの方がより遠距離まで電波が届くという利点もあるのですが。
無線LANルーターは、5GHzのみ対応という機種はなく、5GHzと2.4GHzの両方か、2.4GHzのみに対応(これは相当昔の機種)しています。2種類の電波を飛ばしているルーターの場合、どちらの周波数帯に接続しているかはスマホ等の機器が接続しているSSIDを調べます。SSIDとは無線LANルーターを識別するためのIDで、周波数帯ごとにSSIDが違います。一般的に、5GHz帯であればSSID内に「a」、2.4GHz帯であればSSID内に「g」または「b」という文字が付加されているはずです。
1.SwitchBotアプリのハブ2の機器操作画面を出し、右上の「歯車」をタップします。なお、この設定画面はAndoroid端末のものです。
2.Matter設定(ベータ版)をタップします。
3.注意事項を読んで次にすすめ、この画面になったらMatter設定をタップします。このとき、ペアリング用のQRとペア設定コードが表示されるので、コードを控えておきます。
4.その後は何故かGoogle Homeを前提とした説明しか出てきませんが、HomePod miniでも大丈夫なので次をタップし続け、この画面が出たらハブ2をMatterペアリングモードにします。
5.次もひたすら読み飛ばし、この画面になったら「デバイス」を選択し「追加」をタップします。
6.私の場合、「QRコードを使わずに設定」から、先ほど控えたペア設定コードを入力しました。これは、1台のスマホで設定を行っているため、QRコードが読み込めないためです。
7.「同意」して「次へ」と進んでいき、デバイス接続完了までたどり着けば第1段階終了です。
8.更にMatter認証情報やネットワークの認識が終了し、Matter設定(ベータ版)の下に「連携済み」が表示されれば完了です。
SwitchBotハブ2に接続している機器をiPhoneのホームアプリに登録する
今度は、HomePod miniの音声操作やiPhoneなどのAppleデバイスで機器を操作できるよう、SwitchBotのデバイスをiPhoneのホームアプリに追加していきます。
まずは、「ハブ2」をブリッジとして登録する
ややこしいのですが、SwitchBotでいう「ハブ」は、Appleでは「ブリッジ」と呼びます。機能としては変わりませんが、規格を統一するなら用語も統一して欲しいものです...
1.iPhoneでホームアプリを起動し、右上の「+」をタップして「アクセサリを追加」します。
2.ブリッジの登録画面になり、しばらくするとどの部屋に登録するか選択画面になるので、使う場所を登録します(後から変更も可能)。
3.ハブ2内蔵の「温度センサー」と「湿度センサー」が登録されます。
ここでまたややこしいのですが、HomePod miniにも「温度センサー」と「湿度センサー」が搭載されているため、2つのセンサーが同居することになります。なので判別しやすい名前で登録しましょう。
4.今度はSwitchBotアプリに戻り、「サブデバイスの追加へ」をタップします。
5.ハブ2に登録されているデバイスがリストで出るので、Homeアプリに登録したいデバイスを「+」で選びます。なお、1つのハブ(ブリッジ)につき、6個までのデバイスしか登録できません。
ハブ2側には登録個数制限がないのだけに、困った仕様です...
また、Homeアプリ側では名前がaccessory○○みたいな名前になってどれだか分からなくなるので、1つ1つ登録するのがコツです。ここでは、テレビである「BRAVIA」を登録してみることにします。
6.ホームアプリで登録したアクセサリ名をBRAVIAにすれば完了です。
なお、顔みたいなマークはコンセントで、結局テレビの電源のON・OFFしかできません。
SwitchBotアプリでは選局や音声レベルの変更が可能で、Alexaでもスキルにより同じ事が音声でも操作できることから、かなり機能制限されてしまっています...
まとめ:SwitchBotハブ2とHomePod miniで実現するスマートライフ
SwitchBotハブ2は、Matter対応デバイスとして非常に魅力的な製品です。このハブ2は、HomePod miniとiPhone、Echo DotとAlexaなどと簡単に接続できるため、「Hey Siri!」「Alexa!」のどちらでもハブ2に接続されたデバイスを操作できるようになります。機器登録は、QRコードを使ったセットアップ手順などで初心者に対しても簡易になることが期待でき、今後のスマートホームの展望も非常に期待できるといえます。
とはいえ、iPhone側での操作には機器台数に制限があったり機能制限も多く、これからのSwitchBot側のアップデートなどが期待されるところです。
とはいえ、SwitchBotハブ2とHomePod miniを使った生活の変化は、iPhone側におけるスマートライフを実現するための一歩となるでしょう。