5台目のGarminデバイス Forerunner 965をゲット
自分の運動記録のみならず、健康状態まで表示してくれるGPS搭載スマートウォッチ。私のGarmin歴は VÍVOACTIVE J HR→ForeAthlete 245 Music→ForeAthlete 745→Forerunner 955 Dual Powerとステップアップしてきました。
Forerunner 955でもう十分と思っていたところ、目に入ったのがForerunner 965の発売情報。前回購入からまだ9ヶ月程だし、発売前のレビューを見る限り、画面がMIP(半透過メモリインピクセル)からAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)になって発色などが綺麗になる反面、稼働時間が短くなり、その他の機能にほとんど違いがなさそうなので、見送りかなと思っていました。
でも、2023年4月4日(火)の発売日当日、まず実機をみようと家電量販店に行ってみたところ、一目見て画面の綺麗さに圧倒されました。もちろん液晶の方式が違うので仕方ないですが、自分にとっては稼働時間の短さを補って余り有る画面の美しさで、即購入を決意。
Blackを買いたかったのですが、開店2時間にして既に売り切れ。アンプイエローバージョンに黒のQuickFitバンドを組み合わせてBlack化することにしました。
ということで、早速買った Forerunner 965。ここでは、手持ちのForerunner 955 Dual Powerとの違いを徹底レビュー。ディスプレイ表示は、家族が使っているApple Watchも比較対象としました。
「Forerunner 955 Dual Power」から「Forerunner 965」の進化ポイント
- Apple Watchなどでも採用する有機ELのAMOLEDディスプレイを採用し、画面が明るくクリアに
- 画面サイズが0.1インチ(約2.5mm)大きくなり、画面解像度も260x260 pxから454x454 pxにアップ
- 厚みが1mm薄くなり、画面が大きくなっても重量はほぼ変わらず
- ベゼルの素材が、繊維強化ポリマーからチタンに変更され、高級感がアップ。でも、私の場合キズが付かないようにカバーを付けてしまうのであまり目立たないかも(^_^;)
逆に、「955 Dual Power(以下、「955DPと略」)」の方が勝っているポイントは以下のとおりです。
- 太陽電池併用のGPSモードでは、Forerunner 955DPでは約49時間の稼働に対し、965では約 31 時間と16時間の開きが。
とはいえ、通常のスマートウォッチモード(単に腕時計として使う)では、955DPでは太陽電池併用で約20日間稼働に対し、965では約23日間と逆に長くなります。なお、Apple Watchの稼働時間は最大18時間なので、965でも十分な稼働時間といえます。 - 画面の綺麗さでは劣る955DPですが、直射日光下での画面視認性は、965よりも良好。これは、半透過メモリインピクセルによる恩恵です。
「Forerunner 965」「Apple Watch SE 44mm」「Forerunner 955 Dual Power」を並べ、比べてみました
以上、色々と書いてきましたが、実際に「Forerunner 965」「Apple Watch SE 44mm」「Forerunner 955 Dual Power」と並べて比較してみました。965の画面の綺麗さは凄いですね。また、「Apple Watch SE」の画面解像度は368×448 pxなので、965(454x454 px)の方がより高精細であり、クッキリとした表示になっています。
更に、「Forerunner 965」と「955 Dual Power」に表示される、通知の見え方を比較てみました。綺麗さと高精細さを非常に実感できますよね。一度に表示できる情報量は、おおよそ2倍といえます。
Forerunnerシリーズのスペックを一覧表で比較
次に、自分にとって重視している仕様・機能面について一覧表で比較します。ここでは、下位機種となりますがやはり新発売の「Forerunner265」も含めてみます。
本体仕様
本体仕様は、上位機限定であったタッチスクリーンが265にも装備されたため、価格で決めるなら265もオススメできるようになりました。予算に余裕があり画面の綺麗さや見やすさを求めるならもちろん965ですし、長時間のスポーツをするなど稼働時間の実用性を求めるなら955DPといえます。
Forerunner965 | Forerunner 955 Dual Power | Forerunner265 | |
レンズ素材 | Corning Gorilla Glass DX | Corning Gorilla Glass DX | Corning Gorilla Glass 3 |
ベゼル素材 | チタン | 繊維強化ポリマー | FRP |
ストラップ素材 | シリコン | シリコン | シリコン |
サイズ | 47.2 x 47.2 x 13.2 mm | 46.5 x 46.5 x 14.4 mm | 46.1 x 46.1 x 12.9 mm |
タッチスクリーン | ○ | ○ | ○ |
ディスプレイサイズ | 直径1.4インチ (35.4 mm) | 直径1.3インチ (33 mm) | 直径1.3インチ (32.5 mm) |
解像度 | 454 x 454 ピクセル | 260 x 260 ピクセル | 416 x 416 ピクセル |
ディスプレイタイプ | AMOLED | 太陽光の下でも見やすい、半透過メモリインピクセル(MIP) | AMOLED |
重量 | 53 g | 53 g | 47 g |
稼働時間 | スマートウォッチモード: 約 23 日間 GPSモード: 約 31 時間 | スマートウォッチモード: 約 15 日間+5 日間* GPSモード: 約 42 時間+7 時間** *ソーラー充電、50,000ルクスの条件で1日3時間の屋外での終日着用を想定 **ソーラー充電、50,000ルクスの条件での使用を想定 | スマートウォッチモード: 約 13 日間 GPSモード: 約 20 時間 |
防水等級 | 5 ATM | 5 ATM | 5 ATM |
内蔵メモリ | 32 GB | 32 GB | 8 GB |
センサー仕様
ランニングやバイク時に使うGPSセンサーの仕様はどの機種でも変わりません。ですが、Forerunner 265だけ地図機能が搭載されていないので注意が必要です。地図機能を使うことにより、ディスプレイに現在地を表示でき、ジョギング時のコース案内をさせることもができます。とはいえ、地元でジョギングする位では地図を見ることはまずないので、トレイルランや登山向きの機能といえます。
Forerunner965 | Forerunner 955 Dual Power | Forerunner265 | |
GPS | ○ | ○ | ○ |
GLONASS | ○ | ○ | ○ |
Galileo | ○ | ○ | ○ |
みちびき(補完信号) | ○ | ○ | ○ |
GNSSマルチバンド | ○ | ○ | ○ |
SatIQ(衛星自動選択モード)機能 | ○ | ○ | ○ |
Garmin Elevateリスト型心拍計 | ○ | ○ | ○ |
気圧高度計 | ○ | ○ | ○ |
コンパス | ○ | ○ | ○ |
ジャイロセンサー | ○ | ○ | ○ |
加速度計 | ○ | ○ | ○ |
温度計 | ○ | ○ | ○ |
環境光センサー | ○ | - | ○ |
血中酸素トラッキング | ○ | ○ | ○ |
地図機能 | ○ | ○ | - |
ランニング機能
私はなんちゃってランナーですが、それでもランニングの効率や改善点などを知りたいとは思うもの。Forerunner965と265では、それまで別売りのランニングダイナミクスポッドがなければ計測できなかった、「ランニングダイナミクス」と「ランニングパワー」の計測ができるようになりました。これにより、ストライド幅、地面接地時間と接地時間バランス、上下動、上下動比などがオプションなしで計測できるようになり、自身のランニングフォームを可視化し、改善点などを知ることができます。ただ、955DPでもソフトウェアのアップデートにより、これらを計測できるようになったとされているので、機種間での違いはあまりなくなったともいえます。
昨日トレッドミルランした際、Forerunner965で計測してみました。確かに、歩幅、上下動比、上下動、接地時間が記録されていましたが、あまりに恥ずかしい結果だったので、結果の表示はできません...(>_<)
なお、スマートウォッチ単体での計測は、手首につけた腕振り状態のため誤差も発生するのか、Garmin社ではより精度の高い計測のため、ランニングダイナミクスポッドの購入をオススメしています。
Forerunner965 | Forerunner 955 Dual Power | Forerunner265 | |
ランプロフィール | ラン、トラックラン、 トレッドミル、屋内トラック、 トレイルラン、 バーチャルラン、 ウルトララン | ランニング、トラックラン、トレッドミルラン、屋内トラックラン、トレイルラン、バーチャルラン、ウルトララン | ランニング、トラックラン、トレッドミルラン、屋内トラックラン、トレイルラン、バーチャルラン、ウルトララン |
GPSベースの距離、タイム、ペース | ○ | ○ | ○ |
ランニングダイナミクス | ○ | ランニングダイナミクスポッド(別売)が必要 | ○ |
上下動と上下動比 | ○ | ランニングダイナミクスポッド(別売)が必要 | ○ |
GCT(接地時間)とGCTバランス | あり(GCTバランス計測は要互換アクセサリ) | ランニングダイナミクスポッド(別売)が必要 | あり(GCTバランス計測は要互換アクセサリ) |
歩幅(リアルタイム) | ○ | ランニングダイナミクスポッド(別売)が必要 | ○ |
ピッチ(リアルタイムの1分あたりの歩数) | ○ | ○ | ○ |
ランニングパワー | ○ | ランニングダイナミクスポッド(別売)が必要 | ○ |
勾配調整されたペース | ○ | - | ○ |
パフォーマンスコンディション | ○ | ○ | ○ |
乳酸閾値 | あり(要互換アクセサリ) | あり(要互換アクセサリ) | あり(要互換アクセサリ) |
PaceProレース戦略 | ○ | ○ | ○ |
ランワークアウト | ○ | ○ | ○ |
トレイルラン自動クライム | ○ | - | ○ |
レース予想タイム | ○ | ○ | ○ |
コースおよび天候別のレース予測 | ○ | ○ | ○ |
フットポッド | ○ | ○ | ○ |
ラン/ウォーク/静止時間検出 | ○ | - | ○ |
Forerunner 965を買うなら一緒に欲しいもの
液晶保護フィルム
やはり、画面に傷がつくのは防ぎたいものです。レンズ素材はかなり固いガラス製ですが、石などに擦ったら流石に傷つきそう。今回は、本体と一緒に純正品をゲット。サービスで店員さんに貼ってもらえました(^_^)/
本体カバー
本体ベゼルはチタン製とはいえ、これも擦り傷が付かないように守りたいものです。いろいろ探してみたのですが、本体カバーの対応品がまだ出ておらず、とりあえず予約購入しました。
充電端子保護キャップ
本体の充電端子は、端子部分が剥き出しになっています。汗や水分で端子部分が腐食などしないよう、付けてみてはいかがでしょうか。私は黒だけのものを買いましたが、カラーバリエーションが多い製品も販売されていますよ(^_^)
USB Type-Cメス→Type-Aオス端子変換アダプター
これは盲点なのですが、Forerunner 965付属の充電ケーブルは「USB Type-C」に変更されています。つまり、充電器側の受け口がType-Cになっていないと充電ケーブルが使えません。Type-C対応の充電器が増えているとはいえ、Type-Aしか持っていない場合は、変換アダプターが安くて便利です。
まとめ
私のオススメは「Forerunner 965」ですが...
Forerunnerシリーズは現在4機種が展開されていますが、価格面、稼働時間、画面表示でうまく差別化されています。Garmin製品は、本体OSやアプリのバージョンアップがけっこう頻繁で、いろいろ機能が追加されていくのが楽しい(裏を返すとバグも残っているw)です。
最後に、改めて製品選びのポイントを上げておきますね。
AMOLED=画面が綺麗 | MIP=稼働時間長 | |
高価格 | Forerunner 965 ¥ 84,800 (税込) | Forerunner 955 Dual Power ¥ 84,800 (税込) |
低価格 (地図機能なし) | Forerunner 265 ¥ 62,800 (税込) | Forerunner 255 Music ※タッチスクリーン非対応 ¥ 52,800(税込) |
おまけ
アナログ表示で秒針が消える?
Forerunner 955 Dual Powerもそうだったのですが、時計をアナログ表示にした場合、最初は表示される秒針が数秒後に消えてしまいます。普段は問題ないのかもですが、電車の乗り換えやカウントダウンの際、秒針が消えてしまうのは不便なのです。これを常時表示する設定がどうしても見つけられませんでした。
Garmin製品は、ウォッチフェイスをIQストアでダウンロードして自分好みに変更できますが、私がたまたま選んだ「Aerospace+H5」は、設定でなんと秒針を常時表示できます。秒針常時表示は無料の範囲でできますが、$4支払うと、更に細かい表示カスタマイズができ、自分好みの表示にできますよ(^_^)