2025年最新版「AICE LITE プラス」は、超がつく程の汗かきの救世主となるか?
私は、自他が認める、超がつく程の汗かき。気温が高いときはもちろん、辛いものを食べたり緊張で全身に大量発汗してしまいます。自律神経の問題だと思うのですが、汗をかくこと自体は病気ではなく、全身発汗の治療法も確実なものは存在しません。
それにしてもここ数年の酷暑は本当に厳しく、汗の弊害はもちろん、熱中症被害も深刻です。とにかく身体を冷やそうと試行錯誤した結果、2024年にたどり着いたのがSONYの「ウェアラブルクーラー REON POCKET5」でした。
そんな私に、今回「RANVOO社」さまからお声がけいただき、最新(2025年4月発売)の「AICE LITE プラス」を試用することができましたので、そのレビューをするとともに、後半では「REON POCKET5」と比較も行いたいと思います。

「AICE LITE プラス」は、2024年モデルからの進化版
「AICE LITE」は2024年にも発売されており、今回のモデルは「プラス」が付くことからも分かりますが、機能進化版です。画像を見ると、すごく冷えそうですね。
2025年版「AICE LITE プラス」の特長(メーカー説明による)
- 首掛けエアコン
ペルチェ素子(半導体の一種)を使った瞬間冷却と、顔と背中の上下に風を送る強力ファンで、感じる風はまさに家庭用クーラーのもの。2025年モデルは、冷却性能を 40%向上させ、送風量も50%アップとのこと。カタログスペックで見ると劇的な進化です。 - 瞬間-25℃の急速冷却
RANVOO社独自の ICEMAX 冷却技術で、昨年の-17℃から更にパワーアップ。この急速冷却は、外気温40℃を体感でどこまで下げられるかの表示のようで、短時間で体感温度を15℃位にできるということのようです。 - 6000mAhバッテリー&AI 電力管理で17時間動作
バッテリー容量に変更はありませんが、新しい高蓄電容量の電池セルとAI電力管理技術により、最長連続運転が15時間→17時間に延長。フル充電までの所要は1.5時間で、使用しながらの充電も可能です。
冷却性能40%向上!、送風量50%増!カタログ値ですが、凄い性能UPですね
「AICE LITE プラス」を装着する
「AICE LITE プラス」のパッケージ
パッケージを開けると、入っているのは、以下のものです。充電ケーブルは同梱されていますが、充電のACアダプターは付属していないので注意が必要です。
- AICE LITE プラス本体
- 充電ケーブル(USB Type-A→USB Type-C)
- 取扱い説明書(多国語版)
「AICE LITE プラス」を装着してみました
装着してみた様子です。とにかく本体が大きいので凄い存在感ですね。デザインもクールでヘッドホンライク。本体重量はメーカー公称480g(家の体重計では約530gでしたが...)ですが、それほどの重さは感じません。1時間位装着しっぱなしでも肩が凝る感じもないので、本体形状と重量の分散が絶妙だからと思われます。
ちなみに、背面にたくさん開いている穴は本体発熱の放熱口で、昨年モデルから設計を完全に見直し、急速冷却効率の大幅アップに寄与しているとのことです。
「AICE LITE プラス」を操作する
本体での操作
電源が入った状態で電源ボタンを長押しすることにより、運転モードを4パターン(AI・自然風・冷却・暖房)に切り替えられます。また電源脇の「+」「-」ボタンで風量や温度を3段階切り替えることもできます。
とはいえ、本体ボタンの操作では細かい設定をすることができず、最大限に活用するにはスマホアプリが必要です。
スマホアプリで操作する
今回はiOS版のアプリを使用しています。
パッケージに付いているQRコードでもダウンロード可能です。
本体のスイッチをONにしてスマホを近づけると、設定画面が表示されます(特段ペアリング操作の必要はありません)。ちなみに、アプリで本体の電源をOFFにすることはできますが、アプリで電源をONにすることはできません...
また、本体操作時の”ピ!”という音も、アプリの設定からのみ消すことができます。
アプリでは、より細かい設定が可能です。特に、本体操作では3段階しか設定できない温度設定が1℃単位で変更可能に。周囲の温度が表示されるので、それを見ながら温度設定できるのも便利です。
また、風速も自由に設定できます。ただ、ファンを一時停止すると全ての設定ができなくなります。この仕様は疑問が残ります。
ちなみに、アプリでしか使用できないモードに「温湿布」があります。温度が40℃に固定されますが、使ってみると肩凝りに効きます(^_^)
メーカーによると正弦波で制御ということです。温度設定が安定する効果があるらしいのですが、私では検証できません...
使ってみた感じ
ここからは、実際に使ってみたうえでのレビューです。まだ3月ですが、25℃を超える夏日になってみたり、また真冬のような気温に戻ってみたりという乱高下の状況なので、オールシーズンに近い条件で検証ができたと思います。
【良かった点】
- 冷却性能は非常に高く効果を実感
昨年ファン無しのネッククーラーを使い、ファン付を使ったのは初めてですが、冷却能力は本当に強力です。顔に向けた送風はもちろん、衣服内に向けた下向きの送風もあるので、籠もった熱への対応もしっかりされています。 - 優れたAIモードで1年中使用可能
大きく分けて4つのモードで使用できますが、基本的にAIモード設定がオススメです。設定温度と外気温に合わせて、温度やファンの風量を自動調節してくれます。 - バッテリーの保ちは必要十分
私の場合、通勤が1時間半程度で事務系の仕事なので、2日位充電しなくても、バッテリーが無くなることはまずありません。仮にバッテリーが切れてもモバイルバッテリーで充電可能です。 - 温湿布モードが超快適
肩凝りのある私にとって本当に気持ち良いです。形状的に、僧帽筋あたりがほぐされます。暖房モードにすると40~50℃で設定できますが、温湿布モードは40℃固定。この40℃が絶妙に気持ち良いです。
【困った点】
- 好みが分かれそうなサイズ
とにかく目立ちます。ヘッドホン位のサイズ感で、クールな形状とはいえますが、スーツのときに似合うか?となると微妙です。不要なときに収納できるポーチが付属していると良かったかもしれません。 - ファンの音が大きいかも
送風ファンの音が気になるかもしれません。特に真夏になると全力運転が続くと思われます。アプリで風量を固定できるので、これをうまく利用すれば静かな場所でも音を抑えられます。 - 落ちます
メーカーでは、装着時の脱落防止機能強化を謳っていますが、後方重心になったとき、滑り落ちる危険性が高いです。駅のホームを歩いているときにいきなり脱落してキズが入ってしまい、悲しくなりました。表面がツルツルしているので、先端に滑り止め加工があると良いかもしれません。 - 価格の高さ
このタイプの製品は3万円前後します。欲しいと思っても躊躇する価格帯です。少なくとも3年位は継続して使える性能と耐久性が求められます。
まとめ
多汗は日常生活に支障をきたすこともあり、本当に辛いです。汗をかくこと自体は必要なことですが、かきすぎるのも頻繁な着替えや脱水の危険性など弊害が多いです。その中で、このような製品はわらをも掴むものです。最近の外気温25℃位では、その効果を十分に体感できました。8月の35℃位の酷暑での効果を切に願うばかりです。
なお、前述していますが、AIモードでの自動運転は快適です。このような製品は夏のクーラー性能が注目されることが多いですが、実はオールシーズンで使用できるよう設計されているので、日常的に活用できれば、価格的なネックは多少解消できると思えます。
いずれにしても、「AICE LITE プラス」はオススメできます!
次のページでは、「AICE LITE プラス」と「REON POCKET5」を比較します。