手のひらサイズで8万種の家電を操作できるハブミニがMatterに対応
前回、SwitchBotがMatterに対応したことで、スマートリモコンであるハブ2とAppleのHomePod miniを使用して家電操作する方法をご紹介しました。
今回は、新発売のMatterに対応した「SwitchBot ハブミニ」を先行レビューする機会に恵まれましたので、初代のハブミニとの違いや、設定方法などを説明します。なにしろ、初代のSwitchBot ハブミニはIoT家電・スマートリモコン 売り上げNo.1(※2022年11月家電biz調べ)で、国内販売台数180万台以上を誇ります!
SwitchBotのさまざまなデバイスが、日本国内のスマートホーム市場を牽引しているともいえるのです。
SwitchBot スマートリモコン ハブミニ(Matter対応)は、2024年1月26日(金)発売開始です!
そもそもハブミニとは?
SwitchBot ハブミニは、家中の赤外線リモコンをワンタッチで登録し、スマホからの一括操作を可能にするスマートリモコンです。なので、赤外線リモコンさえあれば、古い家電でも一瞬でスマート家電になります。対応するリモコンの種類は8万以上で、1つのボタンを覚えさせると、テンプレートから家電付属のリモコンに準じた操作ができるようになる、スマートラーニングも実現。
家電操作はスマホのアプリ、スマートスピーカー、Apple Watchからも可能。Matter対応によりAppleのHomePodの他、Alexa、Google Home、Smartthingsなど、主要なスマートホームシステムにも対応しているので、まさに環境を選ばない魅力的な製品に進化したといえます。
Matter対応に必要なもの
我が家の場合、既にEcho Dotなどを利用してAlexaによるスマートホームが構築されていました。では、Matter対応でiPhoneから直接機器操作ができるようになるか?といえばそのようなことはなく、iPhoneからの音声指示(Hey Siri!)を認識してハブ側に指示を流すため、結局HomePod miniが必要(HomePodまたはApple TV 4Kでも可)でした。なお、iPhoneとHomePodの連携はすぐにできるので今回割愛します。
これまでの「ハブミニ」と「ハブミニ(Matter対応版)」、および上位版である「ハブ2」との違い
まず新旧のハブミニを並べてみました。見た目はそっくりです。
ただし、Matter対応版は、側面にMatter登録用のQRコードと数字のコードが付いています。また、電源コードの差し込み口が、USB Type-Cに変更されました。
また、SwitchBotのハブシリーズでは、上位版である「ハブ2」も販売されています。定価ベースで3,000円の差があり、より多機能に仕上がっています。
ハブ2の詳細は、以下の記事もご覧ください。
3製品を表で比較してみました。Matter対応版のハブミニは、後日発売のアクセサリで温湿度センサーを追加可能なので、よりハブ2に近いものになりますが、ハブ2は照度センサーを搭載している他、温湿度をハブ上に表示できたり、スマートボタンでデバイスを自動実行できるなど、充実度は高いといえます。
ハブミニ(matter対応版) | 初代ハブミニ | ハブ2 | |
---|---|---|---|
スマートリモコン対応可能 家電型番数 | 8万以上 | 8万以上 | 8万以上 赤外線送信範囲ハブミニの2倍 |
スマートラーニング | ○ | ○ | ○ |
Wi-Fi未接続時の操作 | - | - | ○(現在エアコンのみ) |
スマートボタン ワンタッチで、複数の家電やデバイスを操作 | - | - | ○(2個) |
温湿度センサー | 後日販売のアクセサリで対応 | - | ○ |
照度センサー | - | - | ○ |
自動実行トリガー | スケジュール ジオフェンス(GPS) 温度(要別売りアクセサリー) 湿度(要別売りアクセサリー) | スケジュール ジオフェンス(GPS) | スケジュール ジオフェンス(GPS) 温度(センサー) 湿度(センサー) 照度(センサー) |
Matter対応 | 最大4つのサブデバイス(SwitchBotデバイスと赤外線リモコン合計)を追加可能 | - | 最大6つのサブデバイス(SwitchBotデバイスと赤外線リモコン合計)を追加可能 |
電源ケーブル差し込み口 | USB Type-C | マイクロUSB | USB Type-C |
ハブ2の電源ケーブルを繋げてみました。
実は「ハブ2」の温湿度センサーは、電源ケーブルの途中に装着されています。「ハブミニ(Matter対応版)」用に発売される温湿度センサーはこの電源ケーブルなのかもしれないと思い、ハブミニに繋げてみました。でもSwitchBotアプリに表示されるハブミニに、温湿度情報は表示されませんでした。
全く別の製品になるのか、ハブミニのファームウェアがまだ対応していないのかもしれません。
ここまでのまとめ
ハブミニ(Matter対応版)は、定価ベースで初代ハブミニより500円アップになりますが、以下の点で進化しています。温湿度センサーにも対応することにより、「朝6時に室温が10度を下回っていたら、エアコンをON」にするというような複数条件の自動操作が可能となるので、よりきめ細かいライフスタイルに対応できるようになるのです。
ただし、Matterメインで使用する場合、1つのハブにつき登録できるデバイスは4つまでという制限が出ます。もしそれ以上使いたいのであれば、ハブ2を買う必要がありますが、それでも6つまで。1つのハブでいくつのデバイスを操作したかによって製品を選ぶ必要があるといえます。
- Matterに対応し、AppleのHomePodでSiriによる音声操作が可能に
- 別売りの温湿度センサー付電源ケーブルにより、温湿度の把握が可能に
- 電源ケーブルの差し込み口がマイクロUSBからType-Cに
次ページでは、実際にハブミニ(Matter対応版)の設定方法を解説します。